LIFE STYLE 移住者たちの暮らし

築150年の
古民家を
DIYして演奏

# DIY
# アーティスト
# 三世代
# 景観
織田夫妻 2009年に移住

築150年の古民家をリノベーションして暮らすのは、トランペッターの準一さんと作曲家の英子さん。ときがわに移住して2軒目となる現在のご自宅で、娘さんお孫さんに囲まれて悠々自適な暮らしを営んでいます。

私たちがときがわに決めた理由

ポテンシャルの高い古民家に出会った

大宮に住んでいた頃、コンサートをするためにときがわに来たんです。ちょうど新緑の季節で景色が美しく、自宅から一時間でまるで別世界に入ったよう。感銘を受けました。観光地とは異なる品の良さがあり、一日ですっかり気に入っちゃいましたね。(英子さん)
私たち夫婦は風来坊のような気質で(笑)、実は居住地に対するこだわりはさほど強くありません。ただ、雰囲気の良い古民家に住みたい。そんな時に、ときがわで築150年以上の古民家が見つかって、移住を決めました。家は、DIYで少しずつ改修しています。(準一さん)

まるで老舗旅館のような織田邸。柱・梁は活かしつつ、
かなりの部分をセルフリノベーションしたというから驚きだ

移住して、これが変わった

居住環境とともに創作方法も
近所付き合いも変化

当初は環境が良すぎて生活に満足してしまい、創作意欲が湧かなくなって困りました(笑)。ただ、締切に追われているうちに「毎日目にしている風景をモチーフにすればいいじゃない」という発想が浮かび、悩まなくなりました。(英子さん)
やはり、山の上からの景色や空気の良さが格別ですね。生活環境で言うと、ときがわ町の方々は、みんなフランク。それと、「町は自分たちのもの」という意識で山や道路を管理しているんです。それで、私たちも自宅付近の草刈りに力を入れるようになり、よりご近所付き合いを楽しむようになりました。(準一さん)

トランペッターとして今も活躍する織田さん。家や家具、器など、
すべてにおいてアンティークで人の肌触りがするものが好き、という趣味人でもある

これから、この町でやりたいこと

日々の暮らしを大切に、
少しずつ進化する家

好きな家での子供や孫との生活にとても満足しているので、特別に「これをやりたい!」ということはありません。今の家は南斜面に建っていて非常に暖かく、景色も良いので、しばらくはこのままがいいですね。(英子さん)
状況が整ったら、ホームパーティーを再開したいです。1軒目の家の頃は、餅つきに100人以上の人が来てくれたこともあるんですよ(笑)。それと、まだまだDIYで家をアップデートしていかなくちゃ。(準一さん)

織田さんのDIY作業室。好きが高じてもはやプロ級の腕前であり、機材も専門的なものが揃う

ときがわ町が、気になる人へ

何でも自分でやってみる

もしときがわで暮らしたいのなら、「何でも自分たちでやる」という意識が大切です。私たちがときがわで知り合った方たちは、農業しかり、DIYしかり、それぞれがその人ならではの方法で、生活を楽しんでいます。ちなみに、車さえあれば移動に不便を感じることはありません。信号が少なく渋滞もないので、運転中のストレスもほぼゼロです(笑)。ぜひこの快適な田舎暮らしを味わってほしいですね。(準一さん)

娘家族とともに。子どもたちにとっても、
ときがわ町でののびのびとした暮らしはかけがえのないひとときに