“木”ーパーソンインタビュー Vol. 6
つるみ・しんのすけさん 鶴見信之介 さん

ときがわで
温まりたい人、
ようこそ!

川辺の秘密基地でリフレッシュ

埼玉県屈指の清流、都幾川のほとりに位置する「ときたまひみつきち COMORIVER(以下コモリバ)」。キャンプ、BBQ、サウナなどのアクティビティを存分に楽しめる複合宿泊施設です。

「キャンプやBBQというと、どうしても準備が大変というイメージがあると思いますが、コモリバなら手ぶらで来て気楽に遊べるということで、若い方を中心にご好評をいただいております」

そう語るのは、支配人の鶴見信之介さん。キャンプブームもあり、首都圏から訪れ、ときがわ町の自然を満喫して帰るお客さんが多いそうです。

「ときがわ町は、都心から車で一時間半というアクセスでありながら、自然が豊かでロケーションも抜群です。隠れ家的な場所で日頃のストレスを発散して、リフレッシュしてお帰りいただけると嬉しいですね」

多くのメディアに取り上げられて人気が急上昇しているコモリバですが、元々の部屋数を少なく絞っているため、静かな雰囲気が損なわれることもないそうです。

「ありがたいことにリピーターも増えていまして、定期的に来られるお客様もいます。そういった方たちの期待に添えるよう、常に努力を続けています」

地元の薪でアクティビティを楽しむ

ときがわ町の豊富な森林資源は、この場所でも見つけることができます。そのうちのコンテンツの一つが焚き火です。

「コモリバで使っている焚き火用の薪は、すべてときがわ材を使用しています。種類としては、定番の広葉樹ブレンドと針葉樹ブレンドに加え、本日の薪が3種類あり、計5種類をご用意しています。焚き火台が12台あるので、60通りの焚き火が楽しめるんです」

薪の種類によって火持ちの長さや煙の多さが異なるため、焚き火マニアはその違いにこだわるんだとか。また、コモリバには宿泊施設と別に、小屋のようなサウナがありますが、ここでも燃料として使われるのは薪です。

「お好きな方には判っていただけるのですが、薪炊きのサウナはマイルドな暖まり方をするので、非常に気持ち良いと評判です。たくさんの人に体験していただきたいですね」

地域の森林資源を循環させることに力を注いでいる鶴見さん。また、ときがわ材ではないものの、ライブラリー&ラウンジスペースにもふんだんに木を配しており、施設内のどこにいてもリラックスしたムードで過ごすことができます。

観光ハブとして地域活性化を目指す

鶴見さんは埼玉県出身で、現在のお住まいもときがわ町の近隣エリアです。町民ではないにせよ、ときがわ町への愛着は人一倍強いものがあります。それゆえ、コモリバだけではなく、ときがわ町全体を活性化したいという強い思いを持っています。

「旅行に来られる方は、周辺に魅力的な施設や店舗があれば当然行きたいと思うんです。コモリバがときがわ観光をする際のハブになれれば理想的です」

天文台、寺院、温泉、飲食店、建具店――。この町には魅力的なスポットが確実に存在しています。鶴見さんは、コモリバを利用してもらう際には併せてこのようなスポットを訪れ、ときがわ町全体の魅力を知ってほしいと言います。さらに、他の施設との連携についても前向きに模索しています。

「町内のときがわホースケアガーデンからポニーをお借りし、子どもたちが河原で乗馬体験できるような取り組みを検討しています。大自然の中でポニーに乗る体験は、小さな子どもたちにとって、忘れられない思い出になるんじゃないかと」

ただコモリバを運営するだけではなく、地域活性化にも目を向けている鶴見さん。
最後にときがわ町の魅力について伺うと、「緑に囲まれた環境でありながら東京への通勤圏内で、都会との2拠点でもおすすめです。ぜひ一度遊びに来ていただき、この街の魅力を体感してほしいですね」と、にこやかに話してくれました。